活動の初めの第一歩は、クラウドファンディングでの情報発信と資金調達でした。 以下は、Redyfor様に掲載いただいた当時のプロジェクト内容です。
栄養士がいないネパールに子ども達を通じて栄養の知識を広めたい
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はじめまして、ネパール出身のサッキャ ミナと申します。
2002年3月に留学生として来日し、栄養学の存在を知りました。
栄養学はネパールに存在しないため、興味を持った私は、日本の栄養士や健康管理士やフードスペシャリストの資格を取得しました。
その後、ネパールに一度戻りましたが、ネパール人の栄養状態を学びたくなり、九州大学の修士課程に入り、ネパール人の調査をしました。その結果、ネパール人の50%が糖尿病や高血圧であることがわかりました。
そこで、日本で学んだ栄養について、ネパールの子どもを通じて、子どもから親へ、親から地域へ、と広めていくことにしました。まずは第一弾として、カトマンズ(首都)にあるHansabahini Primary小学校で栄養指導を行ないます。
しかし、栄養指導に必要な食材費が不足しています。どうか皆さまのご支援をお願いできないでしょうか。
息子がネパールでお坊さんになった時の写真おやつで昼食を済ます毎日
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政府の調査やデータなどはありませんが、ネパールでは一般的に、裕福な家庭の子どもは私学に、経済的に余裕のない家庭の子は国立の学校に通います。
そして、私の調査の結果では、カトマンズの私学に通う子どもは、お弁当や学校独自の給食を食べていますが、国立の学校に通う子どもは給食がありません。
それどころかお弁当すら持っていけない子どもがほとんどで、ビスケットやチャウチャウ(ベビースターラーメンのような麺)などのおやつで空腹を満たしていることがわかりました。そして、その大半が朝ご飯はおかずなしの白米のみで学校に来ていました。
国立に通う子ども達はビタミンやミネラルをほとんど摂取していないのです。

一方、都会育ちのネパール人は白米、焼き米,甘いお菓子、ジャンクフードなど糖分の過剰摂取で糖尿病や高血圧の生活習慣病、予備軍の方が多いことも分かりました。
この栄養調査は2010年に行なったのですが、ネパールには栄養士がいないこともあり、現在でも運動不足や偏った食生活は改善されていないことが予想されます。
そのため、栄養の重要性をネパールの人たちにしっかり理解してもらいたいのですが、大人は栄養の知識がないことから興味を持ってもらいにくく、理解をしてもらえません。しかし、子どもならば柔軟に知識を吸収し、親にその知識を伝えてくれるのではないかと考えました。
そこで、日本で学んだ栄養の重要性について子どもを通じて、子どもから親へ、親から地域へ、とネパールの人々に広めていくことにしました。

小学校で栄養指導を実施!
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皆さまからいただきましたご支援で、カトマンズにあるHansabahini Primary小学校で栄養指導を8月上旬から1ヶ月間行ないます。
栄養指導に加えて、給食までとは言えませんが、牛乳一杯や卵、果物など栄養価の高い食べ物を、毎日子ども達に提供できたらと思っています。
私が日本に戻った後は、ネパールに住む友人に軽食のフォローをしてもらい、定期的に報告もさせていただきます。

出身地「ネパール」の力になりたい
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今回のプロジェクトを通して、栄養の基本的な知識を子どもに伝え、親に共有してもらうことで、ネパール人の健康に役立つことを願っています。子どもから大人まで対象となる「食事をとること」が、もっと楽しく、美味しく、健康になることを信じて、これからも活動を続けていきます。
どうか応援をよろしくお願いいたします。
